『本来こうあるべき原価』をあらかじめ決めておき、実際と比べて管理する。それが標準原価計算です。
先生、これまでは実際にかかった原価を計算してきたよね?
でも他にやり方があるの?
あるのよ。
あらかじめ『これだけでできるはず』という目標原価を決めておく方法があるの。
これが標準原価計算よ。
標準原価計算の出発点は原価標準です。
製品1個を作るのに、材料はいくら、労務費はいくら、と目標値を積み上げたものを標準原価カードにまとめます。
うぅ〜ん…原価標準?
標準原価?
似ていて混乱しますぅ。
整理しましょう。
製品1個あたりの目標原価が『原価標準』。
それに実際の生産量を掛けた全体の目標が『標準原価』ね。
カードに書かれた1個ぶんが原価標準、と覚えるといいわ。
実際にかかった原価とその目標を比べるってこと?
その通り。
目標(標準)と実際の差を分析して、ムダを見つけて改善するのが標準原価計算の目的なの。
原価管理に役立つのよ。
記帳方法には2つあります。
仕掛品勘定の借方に実際原価で記入するパーシャルプランと、標準原価で記入するシングルプランです。
違いは何ですかぁ?
パーシャルプランは実際原価を仕掛品に入れるので、差異が仕掛品勘定で把握される方法。
シングルプランは最初から標準原価で記入するので、差異は各費目の段階で把握されるの。
2級ではパーシャルプランがよく問われるわ。
要は、目標を決めて実際と比べる。
差が出たら原因を探すってことだね!
確認クイズ
標準原価計算に関する説明として正しいものはどれか。
- 標準原価計算では実際原価だけを計算し、目標は設定しない
- 原価標準は製品1個あたりの目標原価で、標準原価カードにまとめる
- パーシャルプランは仕掛品勘定の借方を標準原価で記入する方法である
- 標準原価計算の目的は原価管理には役立たない
こたえを見る
正解: 2. 原価標準は製品1個あたりの目標原価で、標準原価カードにまとめる
原価標準は製品1個あたりの目標原価で、標準原価カードにまとめるが正解。選択肢1は目標(標準)を設定する。選択肢3は借方を標準原価で記入するのはシングルプラン。選択肢4は原価管理が主目的。