2級から新しく加わる工業簿記。まずは商業簿記との違いと、製造業でお金がどう姿を変えていくのかをつかみましょう。
先生、工業簿記っていよいよ出てきたけど、商業簿記と何が違うの?
また仕訳を覚えるの?
仕訳のルール自体は同じよ。
でも工業簿記は『会社の中でモノを作る過程』を追いかけるの。
商業簿記が外部との取引中心だったのと対照的ね。
商業簿記の商品売買は『仕入れて、そのまま売る』でしたが、製造業は『材料を買い、加工して、製品にして売る』という段階があります。
ここを記録するのが工業簿記です。
うぅ〜ん…材料を加工するところが増えるんですねぇ。
そうなの。
だから原価は姿を変えながら流れていくの。
まず材料を消費すると、作りかけの仕掛品になるわ。
作りかけが仕掛品か。
完成したら?
完成すると製品になるの。
そして売れたら、その原価が売上原価になるのよ。
つまり原価の流れは『材料 → 仕掛品 → 製品 → 売上原価』です。
左から順に姿を変えていくと覚えると、勘定の関係が見えてきます。
材料が仕掛品になって、製品になって、売れたら売上原価…流れがあるんですねぇ。
要は、モノが工場を通って商品になるまでをぜんぶ記録するってこと?
その理解でばっちり。
工業簿記は『原価がどこにいるか』を追いかける簿記、と考えるとスッキリするわ。
確認クイズ
工業簿記における原価の流れとして正しいものはどれか。
- 製品 → 材料 → 仕掛品 → 売上原価
- 材料 → 仕掛品 → 製品 → 売上原価
- 仕掛品 → 材料 → 売上原価 → 製品
- 材料 → 製品 → 仕掛品 → 売上原価
こたえを見る
正解: 2. 材料 → 仕掛品 → 製品 → 売上原価
材料 → 仕掛品 → 製品 → 売上原価が正解。材料を消費すると製造途中の仕掛品となり、完成すると製品、販売するとその原価が売上原価になる。他の選択肢は順序を取り違えている。