3級で学んだ三分法に加え、2級では『売上原価対立法』という記帳方法が登場します。2つの違いを整理しましょう。
先生、商品を売ったときの記帳って、3級でやった三分法だけじゃないんですかぁ?
2級では売上原価対立法という方法も出てくるの。
まず復習ね。三分法は、仕入れたら『仕入』、売ったら『売上』で記録して、売上原価は決算でまとめて計算する方法よ。
三分法では販売のたびに利益は分かりません。
決算で『仕入+期首商品−期末商品』を計算して初めて売上原価が確定します。
じゃあ売上原価対立法は何が違うの?
売上原価対立法は、仕入れたときに『商品』という資産で計上して、売ったそのつど『売上原価』勘定に振り替えるの。
だから販売のたびに原価と利益が分かるのよ。
売った瞬間に原価が分かるんですねぇ。
便利そう!
たとえば原価80円の商品を100円で売ったら、まず『売掛金100/売上100』。
同時に『売上原価80/商品80』と2組の仕訳を切るの。
販売のつど商品勘定が減るので、商品勘定の残高がそのまま在庫額を表します。
決算でまとめて売上原価を計算する手間が不要ですね。
要は、三分法は決算でまとめて、対立法はそのつど、ってこと?
その通り!
仕訳の数は対立法のほうが多いけど、いつでも在庫と利益が分かるのが強みね。
試験ではどちらの方法かを問題文で必ず確認してね。
方法によって使う勘定が変わるんですねぇ。
気をつけます。
確認クイズ
売上原価対立法に関する説明として正しいものはどれか。
- 販売のつど売上原価を計上せず、決算でまとめて計算する
- 商品を仕入れたときは『仕入』勘定で処理する
- 販売のつど『売上原価/商品』の仕訳を行い、商品勘定の残高が在庫額を表す
- 売上を計上する仕訳は一切行わない
こたえを見る
正解: 3. 販売のつど『売上原価/商品』の仕訳を行い、商品勘定の残高が在庫額を表す
売上原価対立法は販売のつど売上原価/商品を計上し、商品勘定が在庫額を表すのが正解。選択肢1と2は三分法の説明。選択肢4は売上の仕訳(売掛金/売上)も行う。