予定配賦で生じた製造間接費配賦差異は、さらに『予算差異』と『操業度差異』に分けて原因を分析できます。公式法変動予算での分解を学びましょう。
先生、製造間接費配賦差異って出たけど、これで終わり?
なんでズレたのかは分からないの?
いいところに気づいたわ。
差異はさらに2つの原因に分けられるの。予算差異と操業度差異よ。
分析には公式法変動予算を使います。
製造間接費を変動費と固定費に分けて考えるのがポイントです。
うぅ〜ん…予算差異って、どういうズレですかぁ?
予算差異は『使いすぎ・使わなさすぎ』のズレね。
実際の操業度に見合った予算額と、実際にかかった額を比べるの。
実際額が予算より多ければ不利差異よ。
じゃあ操業度差異は?
操業度差異は『工場をどれだけ動かせたか』のズレ。
予定していた操業度より実際の操業度が少ないと、固定費を配賦しきれず不利差異になるの。
計算式で言うと、操業度差異=固定費率×(実際操業度−基準操業度)です。
予算差異=実際発生額−予算許容額(変動費率×実際操業度+固定費予算額)で求めます。
要は、予算差異はお金の使い方のズレ、操業度差異は工場の動かし方のズレってこと?
見事なまとめね。
配賦差異=予算差異+操業度差異。
この分解が2級工業簿記の山場のひとつよ。
確認クイズ
製造間接費配賦差異の分析に関する説明として正しいものはどれか。
- 配賦差異は予算差異と操業度差異に分解できる
- 操業度差異は変動費の使いすぎだけを表す
- 公式法変動予算では製造間接費を固定費だけで計算する
- 予算差異は操業度の多寡だけで決まる
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正解: 1. 配賦差異は予算差異と操業度差異に分解できる
配賦差異は予算差異と操業度差異に分解できるが正解。選択肢2の操業度差異は主に固定費の配賦もれ(操業度の多寡)を表す。選択肢3の公式法変動予算は変動費と固定費に分ける。選択肢4の予算差異は実際発生額と予算許容額の差で決まる。