注文に応じて1つずつ違う製品を作る受注生産では、指図書ごとに原価を集計します。これが個別原価計算です。
先生、船とか特注の機械みたいに、1個ずつ違うものを作る場合の原価ってどう計算するんですかぁ?
そういう受注生産にぴったりなのが個別原価計算よ。
注文ごとに原価を分けて集計するの。
集計の単位になるのが製造指図書です。
注文を受けるとこれを発行し、番号ごとに原価を積み上げます。
指図書ごとにいくらかかったか、まとめて記録するんだね。
どこに書くの?
原価計算表という表に記入していくの。
ここに直接材料費・直接労務費・製造間接費を書き込むのよ。
うぅ〜ん…直接費はそのまま書けるとして、製造間接費はどうするんですかぁ?
製造間接費は配賦基準を使って各指図書に配賦するの。
前に学んだ配賦だと、直接作業時間などに応じて割り当てるわ。
月末時点で完成した指図書の原価は製品へ、まだ完成していない指図書の原価は仕掛品として残ります。
指図書の状態で仕掛品と製品を区別するわけです。
要は、注文1件ごとに帳簿をつけて、完成したら製品、途中なら仕掛品ってこと?
その通り。
指図書ごとに原価を集計し、完成・未完成で製品と仕掛品に分ける。
これが個別原価計算の骨組みよ。
確認クイズ
個別原価計算に関する説明として正しいものはどれか。
- 個別原価計算では原価を製品の種類ごとにまとめず、全社で一括計算する
- 製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とする
- 個別原価計算では製造間接費を配賦しない
- 個別原価計算は大量生産の製品に用いる
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正解: 2. 製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とする
製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とするが正解。選択肢1は指図書単位で集計する。選択肢3は製造間接費も配賦する。選択肢4の大量生産には総合原価計算を用いる。