個別原価計算の基礎 製造指図書と原価計算表

受注生産で製造指図書ごとに原価を集計する個別原価計算の仕組みと、原価計算表・仕掛品・製品の関係を解説します。

注文に応じて1つずつ違う製品を作る受注生産では、指図書ごとに原価を集計します。これが個別原価計算です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、船とか特注の機械みたいに、1個ずつ違うものを作る場合の原価ってどう計算するんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

そういう受注生産にぴったりなのが個別原価計算よ。
注文ごとに原価を分けて集計するの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

集計の単位になるのが製造指図書です。
注文を受けるとこれを発行し、番号ごとに原価を積み上げます。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

指図書ごとにいくらかかったか、まとめて記録するんだね。
どこに書くの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

原価計算表という表に記入していくの。
ここに直接材料費・直接労務費・製造間接費を書き込むのよ。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…直接費はそのまま書けるとして、製造間接費はどうするんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

製造間接費は配賦基準を使って各指図書に配賦するの。
前に学んだ配賦だと、直接作業時間などに応じて割り当てるわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

月末時点で完成した指図書の原価は製品へ、まだ完成していない指図書の原価は仕掛品として残ります。
指図書の状態で仕掛品と製品を区別するわけです。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

要は、注文1件ごとに帳簿をつけて、完成したら製品、途中なら仕掛品ってこと?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
指図書ごとに原価を集計し、完成・未完成で製品と仕掛品に分ける。
これが個別原価計算の骨組みよ。

確認クイズ

個別原価計算に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 個別原価計算では原価を製品の種類ごとにまとめず、全社で一括計算する
  2. 製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とする
  3. 個別原価計算では製造間接費を配賦しない
  4. 個別原価計算は大量生産の製品に用いる
こたえを見る

正解: 2. 製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とする

製造指図書ごとに原価を集計し、完成品は製品、未完成品は仕掛品とするが正解。選択肢1は指図書単位で集計する。選択肢3は製造間接費も配賦する。選択肢4の大量生産には総合原価計算を用いる。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。