工場が複数の部門に分かれていると、製造間接費を部門ごとに集計してから配賦したほうが正確です。まずは部門への集計(第1次集計)を学びましょう。
先生、工場に切削部門とか組立部門とかいくつも部門があると、製造間接費ってどう扱うの?
部門ごとに集計してから配賦すると、より正確になるの。
この方法を部門別個別原価計算というわ。
まずは各部門に製造間接費を集める作業からね。
部門への集計では、費用を2種類に分けます。
特定の部門で発生したと分かる部門個別費と、複数部門に共通する部門共通費です。
うぅ〜ん…部門個別費と部門共通費で、扱いが違うんですかぁ?
そうなの。
部門個別費はその部門に直接ひもづけられるから、そのまま各部門に割り当てる(直課)の。
部門共通費は配賦基準で各部門に配賦するのよ。
たとえば工場全体の建物の減価償却費は、共通費ってこと?
そう。
建物の減価償却費は各部門が使う床面積などで配賦するの。
こうして製造間接費を全部門に集める手続きを第1次集計というわ。
部門は、直接製品を製造する製造部門と、それを補助する補助部門に分かれます。
第1次集計では、製造部門にも補助部門にも製造間接費を集計します。
まず全部門にお金を集めるのが第1次集計なんですねぇ。
その通り。
部門個別費は直課、部門共通費は配賦。
この2ステップで各部門に製造間接費を集めるのが第1次集計よ。
確認クイズ
部門費の第1次集計に関する説明として正しいものはどれか。
- 部門個別費は配賦基準で各部門に配賦する
- 部門共通費は発生部門に直課する
- 部門個別費は発生部門に直課し、部門共通費は配賦基準で各部門に配賦する
- 第1次集計では補助部門には製造間接費を集計しない
こたえを見る
正解: 3. 部門個別費は発生部門に直課し、部門共通費は配賦基準で各部門に配賦する
部門個別費は発生部門に直課し、部門共通費は配賦基準で各部門に配賦するが正解。選択肢1・2は直課と配賦が逆。選択肢4は第1次集計で製造部門・補助部門の全部門に集計する。