どの製品にいくらか直接ひもづけられない製造間接費。これを一定の基準で各製品に割り当てるのが配賦です。実際配賦と予定配賦を比べましょう。
先生、製造間接費って、どの製品にいくらかかったか分からないんですよね?
どう割り振るんですかぁ?
一定の物差しを決めて、それに応じて割り振るの。
この物差しが配賦基準よ。
直接作業時間や機械運転時間がよく使われるわ。
配賦の方法には2つあります。
実際にかかった製造間接費を用いる実際配賦と、あらかじめ決めた率で配賦する予定配賦です。
実際配賦のほうが正確そうだけど、なんで予定配賦なんて使うの?
実際配賦だと、月末に実際額が確定するまで配賦できず計算が遅れるの。
しかも季節で金額が変わると製品原価がブレてしまうわ。
だから予定を使うのよ。
うぅ〜ん…予定配賦って、どう計算するんですかぁ?
あらかじめ予定配賦率を決めておくの。
年間の製造間接費予算を、年間の予定配賦基準数値で割って求めるわ。
これに実際の基準数値を掛けて配賦するのが予定配賦よ。
予定配賦額と実際発生額には差が出ます。
これが製造間接費配賦差異です。
予定配賦額が実際額より大きければ有利差異になります。
要は、早く正確に配れるように、予定の率で先に配っておくんだね!
その通り。
予定配賦率=年間予算÷年間予定配賦基準数値、配賦額=予定配賦率×実際の基準数値。
この2式を覚えてね。
確認クイズ
年間の製造間接費予算が600,000円、年間予定直接作業時間が3,000時間のとき、予定配賦率として正しいものはどれか。
- 1時間あたり100円
- 1時間あたり200円
- 1時間あたり300円
- 1時間あたり2,000円
こたえを見る
正解: 2. 1時間あたり200円
予定配賦率=600,000円÷3,000時間=200円/時間が正解。年間予算を年間の予定基準数値で割る。選択肢1・3・4は割り方や桁を誤っている。