税効果会計の基礎 一時差異と繰延税金資産・負債

会計と税務の一時差異、将来減算一時差異と繰延税金資産、繰延税金負債の基礎を解説します。

会計上の利益と、税金計算上の利益(課税所得)はズレることがあります。そのズレを調整するのが税効果会計です。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、会社の利益に税金がかかるんだよね?
なら利益に税率をかければ税金が出るんじゃないの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

ところが、会計の利益と税金の計算基礎はピッタリ一致しないの。
このズレを調整する仕組みが税効果会計よ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

ズレのうち、いずれ解消するものを一時差異といいます。
税効果会計の対象になるのはこの一時差異です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…一時差異って、具体的にはどんなときに出るんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

たとえば貸倒引当金を会計では多めに計上したけど、税務では一部しか認められない、というとき。
会計上の費用が税務では今は認められず、将来認められる、というズレね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

それって、今は税金を多めに払うけど、将来は少なくなる、ってこと?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り!
将来の税金を減らす効果があるものを将来減算一時差異というの。
これは繰延税金資産を生むわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

逆に、将来の課税所得を増やす一時差異を将来加算一時差異といい、これは繰延税金負債を生じさせます。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

将来減るなら資産、将来増えるなら負債なんですねぇ。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

よくまとまったわね。
将来『減算』→資産、将来『加算』→負債。
この対応をしっかり押さえて。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

会計と税務のズレを橋渡しするのが税効果会計だね!

確認クイズ

税効果会計に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 会計上の利益と課税所得のズレはすべて永久に解消しない
  2. 将来減算一時差異は繰延税金資産を、将来加算一時差異は繰延税金負債を生じさせる
  3. 将来減算一時差異は繰延税金負債を生じさせる
  4. 税効果会計では一時差異を一切調整しない
こたえを見る

正解: 2. 将来減算一時差異は繰延税金資産を、将来加算一時差異は繰延税金負債を生じさせる

将来減算一時差異は繰延税金資産を、将来加算一時差異は繰延税金負債を生じさせるが正解。選択肢1は税効果の対象は将来解消する一時差異、選択肢3は減算なら資産で対応が逆、選択肢4は一時差異を調整するのが税効果会計。

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