会社が事業拡大のために新しく株式を発行して資本を増やすのが増資です。申込みから払込みまでの流れを追いましょう。
先生、会社を作ったあとでも株を追加で発行できるの?
できるわ。
事業を大きくするためにあとから株式を発行して資金を集めることを『増資』というの。
設立時と違って、申込みの手続きが入るのがポイントよ。
まず募集に応じた人から申込証拠金を受け取ります。
これを株式申込証拠金として処理します。
うぅ〜ん…証拠金って、ふつうのお金とは別に管理するんですかぁ?
そうなの。
受け取った証拠金は、会社のふつうの当座預金とは分けて別段預金という口座で預かっておくの。
なんでわざわざ分けるの?
まだ正式に払い込まれて資本になったわけではないからよ。
払込期日が来て初めて、証拠金を資本金に振り替えるの。
申込時は『別段預金/株式申込証拠金』。
払込期日には、株式申込証拠金を資本金(および資本準備金)へ振り替え、同時に別段預金を当座預金などへ振り替えます。
払込期日に、証拠金が正式な資本金になるんですねぇ。
その通り。
払込期日の仕訳は『株式申込証拠金/資本金』と『当座預金/別段預金』の2組ね。
増資でも資本金組入れは原則全額、容認で2分の1までは設立時と同じよ。
申込証拠金→別段預金で預かって、期日に資本金へ、って流れだね!
確認クイズ
増資(新株の発行)の手続きに関する説明として正しいものはどれか。
- 申込時に受け取った金銭は、すぐに資本金として計上する
- 申込証拠金は別段預金として区別し、払込期日に資本金へ振り替える
- 株式申込証拠金は負債ではなく費用として処理する
- 払込期日には別段預金の振替は行わない
こたえを見る
正解: 2. 申込証拠金は別段預金として区別し、払込期日に資本金へ振り替える
申込証拠金は別段預金で区別して預かり、払込期日に資本金へ振り替えるが正解。選択肢1は申込時点ではまだ資本金にしない、選択肢3は株式申込証拠金は資本金へ振り替えられる勘定で費用ではない、選択肢4は払込期日に別段預金を当座預金へ振り替える。