利益準備金・資本準備金の積立て

配当時に積み立てる準備金の計算(配当額の10分の1、資本金の4分の1まで)を解説します。

配当をするときは、あわせて準備金を積み立てなければなりません。積立額の計算ルールを正確に押さえましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、配当のとき準備金も積み立てるって言ってたけど、なんでわざわざ積み立てるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

会社が利益を配りすぎて元手が減りすぎないよう、会社法が歯止めをかけているの。
配当のたびに一定額を会社に残しておく決まりよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

繰越利益剰余金からの配当なら利益準備金を、その他資本剰余金からの配当なら資本準備金を積み立てます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…いくら積み立てればいいんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

積立額は、配当額の10分の1よ。
ただし上限があって、資本準備金と利益準備金の合計が資本金の4分の1に達するまで、なの。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

その2つの条件、どっちを使うの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

両方を計算して、小さいほうを積み立てるの。
『配当額の10分の1』と『資本金の4分の1−既存の準備金』を比べて、少ない額ね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

たとえば配当10,000円なら10分の1で1,000円。
一方で資本金の4分の1までの残り枠が600円しかなければ、積立額は少ないほうの600円になります。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

枠がいっぱいになったら、もう積み立てなくていいんですねぇ。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

その通り。
準備金の合計が資本金の4分の1に達していれば、追加の積立ては不要よ。
仕訳は『繰越利益剰余金/利益準備金』で、配当と一緒に行うの。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

10分の1と4分の1、数字がごっちゃになりそう。
小さいほう、って覚えるよ!

確認クイズ

資本金4,000,000円、資本準備金と利益準備金の合計が現在990,000円の会社が、繰越利益剰余金から300,000円を配当する。積み立てるべき利益準備金の額として正しいものはどれか。

  1. 30,000円
  2. 10,000円
  3. 20,000円
  4. 0円
こたえを見る

正解: 2. 10,000円

配当額の10分の1は300,000×1/10=30,000円。一方、資本金の4分の1は4,000,000×1/4=1,000,000円で、既に990,000円あるため積立て可能な残り枠は1,000,000−990,000=10,000円。両者の小さいほうを積み立てるので10,000円が正解。選択肢1は10分の1のみ、選択肢3・4は残り枠を誤っている。

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