会社が稼いだ利益を株主に分配するのが配当です。どの勘定から配当するのか、その処分の考え方を学びます。
先生、会社がもうけたお金を株主さんに配るのが配当ですよね?
どこから配るんですかぁ?
多くの場合、過去からの利益をためた繰越利益剰余金から配当するの。
株主総会で配当額を決めて処分するのよ。
配当は決算後の株主総会で決議されます。
この配当や積立ての決定を剰余金の処分といいます。
配当を決めたら、すぐお金を払うの?
いいえ、決議した時点ではまだ払わないの。
いったん『未払配当金』という負債にしておいて、あとで実際に支払うときに減らすのよ。
うぅ〜ん…仕訳はどうなるんですかぁ?
決議時は『繰越利益剰余金/未払配当金』。
同時に、あとで学ぶ準備金の積立ても行うわ。
実際の支払時に『未払配当金/当座預金』ね。
配当の財源は利益だけではありません。
資本剰余金のうちその他資本剰余金を財源に配当することもあります。
この場合の積立ては資本準備金です。
つまり、利益から配ると繰越利益剰余金を減らして、資本の余りから配るとその他資本剰余金を減らすってこと?
その通り!
財源によって取り崩す勘定と積み立てる準備金が変わるの。
繰越利益剰余金からなら利益準備金、その他資本剰余金からなら資本準備金を積み立てるわ。
どこから配るかで、セットになる準備金が変わるんですねぇ。
確認クイズ
剰余金の配当と処分に関する説明として正しいものはどれか。
- 配当は株主総会の決議時に、ただちに当座預金から支払う
- 繰越利益剰余金からの配当では、決議時に未払配当金(負債)を計上する
- その他資本剰余金は配当の財源にできない
- 配当を決議しても剰余金の勘定は減らさない
こたえを見る
正解: 2. 繰越利益剰余金からの配当では、決議時に未払配当金(負債)を計上する
繰越利益剰余金からの配当では、決議時に未払配当金(負債)を計上するが正解。選択肢1は決議時は未払で支払いは後日、選択肢3はその他資本剰余金も財源にできる、選択肢4は配当決議で剰余金を取り崩す。