株式の発行 会社設立時の資本金と資本準備金

設立時の株式発行で、払込金額のうちいくらを資本金に組み入れるか(原則全額・容認2分の1)を解説します。

株式会社を設立するとき、株式を発行して出資を集めます。集めたお金をどこまで資本金にするかがポイントです。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、会社を作るときって株を発行してお金を集めるんだよね?
集めたお金は全部『資本金』になるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

いい質問ね。
原則は払い込まれた金額の全額を資本金にするの。
でも会社法では、一部を資本金にしないことも認められているのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

具体的には、払込金額のうち2分の1を超えない額は資本金に組み入れず、資本準備金とすることができます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…2分の1を超えない額って、どういうことですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

たとえば1株100円の株を1,000株発行して100,000円が払い込まれたとするわね。
原則なら全額の100,000円が資本金。
でも容認規定では、半分の50,000円までを資本準備金にできるの。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

つまり最低でも半分は資本金にしなきゃダメってこと?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り!
資本金に組み入れる最低額は払込額の2分の1。
だから資本準備金にできるのも、多くて2分の1までなのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

原則処理なら『当座預金100,000/資本金100,000』、容認処理なら『当座預金100,000/資本金50,000・資本準備金50,000』となります。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

設立にかかった費用は、どうするんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

設立のための手数料などは創立費という費用で処理するの。
会社を作ったあと開業までにかかった費用は開業費ね。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

半分ルール、しっかり覚えとくよ!

確認クイズ

1株200円の株式を500株発行し、全額が当座預金に払い込まれた。会社法が認める最低額を資本金に組み入れる場合、資本金と資本準備金の額として正しいものはどれか。

  1. 資本金100,000円・資本準備金0円
  2. 資本金50,000円・資本準備金50,000円
  3. 資本金75,000円・資本準備金25,000円
  4. 資本金0円・資本準備金100,000円
こたえを見る

正解: 2. 資本金50,000円・資本準備金50,000円

払込総額は200円×500株=100,000円。最低額の組入れは払込額の2分の1なので、資本金50,000円・資本準備金50,000円が正解。選択肢1は全額組入れ(原則)、選択肢3は2分の1に満たない、選択肢4は資本金がゼロで最低組入れ要件を満たさない。

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