資本金・準備金・剰余金は、株主総会の決議で相互に振り替えることができます。これを株主資本の計数変動といいます。
先生、資本金とか準備金って、一度決めたら動かせないの?
いいえ、株主総会などの決議があれば、株主資本の中で金額を振り替えられるの。
これを株主資本の計数変動というのよ。
重要なのは、株主資本の合計額そのものは変わらず、内訳が変わるだけという点です。
純資産の総額は動きません。
うぅ〜ん…たとえばどんな振替があるんですかぁ?
たとえば準備金を資本金に組み入れるとき。
『資本準備金/資本金』と振り替えるの。
逆に資本金を減らしてその他資本剰余金にすることもあるわ。
資本金を減らすなんてできるの?
何のために?
よくあるのが欠損てん補ね。
繰越利益剰余金がマイナスのとき、資本金や準備金を取り崩してその穴を埋めるの。
欠損てん補では『資本準備金/繰越利益剰余金』のように振り替え、マイナスの繰越利益剰余金をゼロに近づけます。
会社の財務体質を整える手続きです。
マイナスの利益を、ためてあった準備金で埋めるんですねぇ。
その通り。
ポイントは『振替なので純資産総額は変わらない』こと。
どの勘定からどの勘定へ動かすかを問題文で正確に読み取ってね。
総額は同じで、中身の入れ替えだけ、ってことか!
確認クイズ
株主資本の計数変動に関する説明として正しいものはどれか。
- 計数変動を行うと株主資本の総額が増加する
- 資本準備金を資本金に組み入れると、株主資本の総額は変わらず内訳が変わる
- 欠損てん補では会社の外部から資金を受け入れる
- 資本金は一度決めたら他の勘定へ振り替えられない
こたえを見る
正解: 2. 資本準備金を資本金に組み入れると、株主資本の総額は変わらず内訳が変わる
資本準備金を資本金に組み入れても株主資本の総額は変わらず内訳だけが変わるが正解。選択肢1は総額は変わらない、選択肢3は欠損てん補は内部の振替で外部資金ではない、選択肢4は決議により振替可能。