会社が納める法人税等は、会計の利益ではなく課税所得をもとに計算します。税効果を反映する法人税等調整額もあわせて学びます。
先生、法人税っていくら払うのかは、どうやって決まるんですかぁ?
会社が納める税金は、会計上の利益そのものではなく、税務のルールで計算した課税所得に税率をかけて求めるの。
課税所得は、損益計算書の税引前当期純利益を出発点に、税務上の『加算』項目を足し、『減算』項目を引いて計算します。
加算とか減算って、たとえばどんなの?
会計では費用にしたけど税務では認められない金額は加算するの。
逆に、税務上だけ収益から除ける金額などは減算するわ。
こうして調整した所得に税率をかけるのよ。
うぅ〜ん…実際に計上する税金の勘定は何ですかぁ?
法人税・住民税・事業税をまとめて法人税等という勘定で処理するの。
決算で確定額を計上して、中間納付ぶんを差し引いた残りを未払法人税等にするわ。
さらに税効果会計を適用すると、繰延税金資産・負債の増減に対応して法人税等調整額を計上します。
これで法人税等が会計上の利益に見合った金額に調整されます。
繰延税金資産が増えたら、法人税等調整額はどっちに書くの?
繰延税金資産が増えるときは『繰延税金資産/法人税等調整額』。
法人税等調整額が貸方に立って、実質的に税負担を減らす方向に働くの。
課税所得で税金を計算して、税効果で調整するんですねぇ。
税引前利益に足し引きして課税所得、そこに税率、最後に税効果で調整、って流れだね!
確認クイズ
課税所得と法人税等に関する説明として正しいものはどれか。
- 法人税等は会計上の税引前当期純利益にそのまま税率を掛けて計算する
- 課税所得は税引前当期純利益に税務上の加算・減算調整を行って求める
- 法人税・住民税・事業税はそれぞれ別の損益区分に計上し、まとめない
- 税効果会計を適用しても法人税等調整額は計上しない
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正解: 2. 課税所得は税引前当期純利益に税務上の加算・減算調整を行って求める
課税所得は税引前当期純利益に税務上の加算・減算調整を行って求めるが正解。選択肢1は会計利益そのままではなく課税所得に税率を掛ける、選択肢3は法人税・住民税・事業税は『法人税等』にまとめる、選択肢4は税効果適用時は法人税等調整額を計上する。