損益計算書の最後は税金です。法人税等を差し引き、税効果の調整を経て、当期純利益にたどり着きます。
先生、税引前当期純利益まで来たけど、ここから引く『法人税等』って何の税金?
会社の利益にかかる税金をまとめたものよ。法人税等は、法人税・住民税・事業税の3つをひとまとめにした表示なの。
決算で税額が確定するまでは中間納付など仮払いしていることが多いので、確定額との差額を未払法人税等などで調整します。
うぅ〜ん…そのあとに出てくる『法人税等調整額』って、また別の税金ですかぁ?
税金そのものではないの。法人税等調整額は、税効果会計で会計と税務のズレを調整する項目よ。
法人税等の下に加減して表示するの。
なんで調整が必要なの?
会計の利益と、税金を計算する所得は、貸倒引当金の繰入限度超過などで一時的にズレることがあるの。
そのズレを調整して、税金費用を利益に対応させるのが目的よ。
具体的には、将来のズレの解消時に税金が減る場合、繰延税金資産を計上し、相手勘定として法人税等調整額を計上します。
これで税負担が期間的に平準化されます。
法人税等から調整額を加減して、やっと当期純利益なんですねぇ。
その通り。当期純利益は税引前当期純利益から法人税等を引き、調整額を加減した最終利益。
損益計算書のゴールね。
税金を引いて、ズレを直して、当期純利益。
これでP/Lが完成だ!
確認クイズ
法人税等と当期純利益に関する説明として正しいものはどれか。
- 法人税等には法人税・住民税・事業税が含まれる
- 法人税等調整額は法人税とは別に納付する税金である
- 当期純利益は税引前当期純利益に法人税等を加えて求める
- 法人税等調整額は損益計算書には表示しない
こたえを見る
正解: 1. 法人税等には法人税・住民税・事業税が含まれる
法人税等には法人税・住民税・事業税が含まれるが正解。選択肢2の調整額は納付する税金ではなく税効果の調整項目。選択肢3は法人税等を差し引く。選択肢4は法人税等の下に表示する。