合併などで計上したのれんは、いつまでも資産のままにはできません。一定期間で償却して費用にしていきます。
先生、合併で計上したのれんって、ずっと資産に置いておくんですかぁ?
いいえ。
のれんは時間とともに価値が薄れていくと考えるの。
だから毎期少しずつ費用にしていくのよ。
これがのれんの償却ね。
のれんは計上後20年以内に、定額法などの方法で規則的に償却します。
償却額はのれん償却として費用計上します。
20年以内って、けっこう長いね。
何年で割ればいいの?
問題文で償却年数が与えられるのがふつうよ。定額法なら、のれんの金額を償却年数で割るだけ。
たとえばのれん100万円を10年で償却なら、毎年10万円ね。
うぅ〜ん…仕訳はどうなるんですかぁ?
『のれん償却/のれん』よ。
費用であるのれん償却を計上して、資産であるのれんを直接減らすの。
減価償却累計額のような勘定は使わず、のれんを直接減額するのがポイント。
損益計算書上、のれん償却は販売費及び一般管理費に区分されます。
20年を超える償却期間は認められない点も要注意です。
直接減らすんだね。
建物みたいに累計額を使わないんだ。
その通り。
無形固定資産の償却は直接法が基本なの。
のれん・特許権・商標権なども同じ考え方よ。
20年以内・定額法・直接減額、この3点ですねぇ。
確認クイズ
のれん300万円を、会社法で認められる範囲で最短でなく毎期均等に10年で償却する場合の、1年分ののれん償却額と処理として正しいものはどれか。
- 30万円を『のれん償却/のれん』で計上し、のれんを直接減額する
- 30万円を『のれん/のれん償却』で計上する
- 300万円を初年度に全額費用計上する
- 15万円を『のれん償却/のれん償却累計額』で計上する
こたえを見る
正解: 1. 30万円を『のれん償却/のれん』で計上し、のれんを直接減額する
300万円÷10年=30万円。『のれん償却/のれん』で30万円を計上し、のれんを直接減額するが正解。選択肢2は貸借が逆、選択肢3は一括費用化はしない、選択肢4は無形固定資産は累計額勘定を使わず直接減額し金額も誤り。