固定資産の除却と廃棄の違い

使わなくなった固定資産の除却(貯蔵品を残す)と廃棄(全額損失)の処理の違いを解説します。

使わなくなった固定資産を帳簿から取り除く『除却』と、捨ててしまう『廃棄』。似ているようで処理が少し違います。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、古い機械をもう使わないから帳簿から消したいんだけど、これって売却とは違うの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

違うわ。
売らずに帳簿から取り除くのが除却よ。
まだ売れる価値(スクラップとしての価値)が残っていれば、それを『貯蔵品』として資産に残すの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

除却時は、固定資産と減価償却累計額を消して、処分見込額を貯蔵品に振り替えます。
差額は固定資産除却損として費用計上しますね。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…スクラップの価値って、まだお金になるってことですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そうなの。
鉄くずとして売れる見込みがあれば、その分は資産(貯蔵品)として残しておくのよ。
あとで実際に売れたら貯蔵品を減らすわ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

じゃあ廃棄は?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

廃棄は文字通り捨ててしまうこと。
処分価値がないから貯蔵品は計上せず、帳簿価額すべてが『固定資産廃棄損』になるの。
除却より損失が大きくなりがちね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

整理すると、除却は処分見込額を貯蔵品に残せる、廃棄は残せず全額が損失、という違いです。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

価値が残るかどうかで、貯蔵品を使うか決まるんですねぇ。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
期中に除却するときは、期首から除却日までの減価償却も忘れずに計上してね。

確認クイズ

固定資産の除却に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 除却では処分見込額があっても貯蔵品を計上しない
  2. 除却では処分見込額を貯蔵品として計上し、差額を固定資産除却損とする
  3. 除却は廃棄と同じで、帳簿価額の全額を損失とする
  4. 除却では減価償却累計額は消去しない
こたえを見る

正解: 2. 除却では処分見込額を貯蔵品として計上し、差額を固定資産除却損とする

除却は処分見込額を貯蔵品に計上し、差額を固定資産除却損とするが正解。選択肢1は誤り、選択肢3は処分価値がある点で廃棄と異なる、選択肢4は累計額も消去する。

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