圧縮記帳 補助金と固定資産の課税繰延べ

国庫補助金で取得した固定資産を圧縮し、課税を将来に繰り延べる圧縮記帳の考え方を解説します。

国から補助金をもらって固定資産を買うと、そのままでは補助金に税金がかかります。それを和らげるのが圧縮記帳です。

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

先生、国から補助金をもらって機械を買ったんですけど、補助金にも税金がかかるって本当ですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

そうなの。
補助金は受け取った年の収益になるから、そのままだと税金が重くのしかかるの。
それを緩和する仕組みが圧縮記帳よ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

圧縮記帳は、補助金相当額だけ固定資産の帳簿価額を減額(圧縮)する方法です。
これにより補助金収入と同額の圧縮損を計上し、当期の課税をおさえます。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

資産の値段をわざと下げるってこと?
なんか損してない?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

損に見えるけど、税金を今すぐ払うか将来払うかの違いなの。
圧縮すると帳簿価額が小さくなるから、そのぶん毎年の減価償却費が減るのよ。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…減価償却が減ると、どうなるんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

減価償却費が減れば、その年の費用が減って利益が増える。
つまり将来の税金が増えるの。
今おさえた税金を、将来少しずつ払っていくイメージね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

だから圧縮記帳は税金を『免除』するのではなく『繰り延べる』制度、と理解するのが正確です。
直接減額方式では、圧縮損を計上し固定資産を直接減らします。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

なるほど、今ラクして将来ちょっとずつ返す、みたいな感じか!

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

うまい例えね。
国庫補助金受贈益と固定資産圧縮損がセットで出てくる点を押さえておいてね。

確認クイズ

圧縮記帳(直接減額方式)に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 補助金にかかる税金を永久に免除する制度である
  2. 補助金相当額だけ固定資産を圧縮し、圧縮損を計上して当期の課税をおさえる
  3. 圧縮記帳をしても減価償却費は変わらない
  4. 国庫補助金受贈益は計上しない
こたえを見る

正解: 2. 補助金相当額だけ固定資産を圧縮し、圧縮損を計上して当期の課税をおさえる

補助金相当額だけ固定資産を圧縮し、圧縮損を計上して当期の課税をおさえるが正解。選択肢1は免除ではなく繰延べ。選択肢3は圧縮後は償却費が減る。選択肢4は受贈益も計上する。

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