2級では有価証券を保有目的で4つに分類し、それぞれ評価方法が変わります。分類の考え方をつかみましょう。
先生、有価証券って株や社債のことですよね?
全部同じ処理じゃダメなんですかぁ?
いい疑問ね。
2級では『何のために持っているか』で4つに分けて、評価方法を変えるの。
目的が違えば会計処理も違う、というわけ。
4分類は、値上がり益ねらいの売買目的有価証券、満期まで持つ満期保有目的債券、支配目的の子会社株式・関連会社株式、そしてどれにも該当しないその他有価証券です。
4つもあるのか〜。
評価はどう違うの?
売買目的は決算で時価評価して、差額は当期の損益にするの。
すぐ売る前提だから、値動きを利益に反映させるのよ。
満期保有目的のほうは?
満期まで持つ債券は、原則として取得原価のまま。
ただし額面と取得価額に差があるときは償却原価法で少しずつ額面に近づけていくわ。
子会社株式・関連会社株式は取得原価で評価します。その他有価証券は時価評価しますが、評価差額は損益ではなく純資産に計上する点が特徴です。
その他有価証券だけ、差額が利益にならないんだ?
そうなの。
すぐ売るわけではないから、評価差額は当期の利益にせず純資産に入れておくの。
これを全部純資産直入法というわ。
目的ごとに評価が違う、と表で覚えるとよさそうですねぇ。
確認クイズ
有価証券の評価に関する説明として正しいものはどれか。
- 子会社株式は決算で時価評価し、差額を当期の損益とする
- その他有価証券は時価評価するが、評価差額は純資産に計上する
- 売買目的有価証券は取得原価のまま評価する
- 満期保有目的債券はつねに時価評価する
こたえを見る
正解: 2. その他有価証券は時価評価するが、評価差額は純資産に計上する
その他有価証券は時価評価し、評価差額は純資産に計上が正解。選択肢1の子会社株式は取得原価。選択肢3の売買目的は時価評価。選択肢4の満期保有目的は取得原価(または償却原価法)。