製品が2つ以上の工程を通って作られる工場では、工程ごとに原価を集計します。前の工程の原価を引き継ぐのがポイントです。
先生、工場って1つの流れでモノを作るとは限らないよね?
その通り。
切削→組立のように複数の工程を経ることが多いの。
工程ごとに原価を計算するのが工程別総合原価計算よ。
ポイントは、第1工程の完成品原価が、そのまま第2工程の材料のような扱いで引き継がれることです。
これを前工程費と呼びます。
うぅ〜ん…前工程費?
そう。
第1工程で完成したものが第2工程に投入されるでしょう?
その原価が第2工程では前工程費になるの。
工程の入口で投入される材料費のように扱うのよ。
第1工程の完成品が、第2工程の『材料』みたいになるってこと?
まさにそう!
このように順に足していく方法を『累加法』というの。
2級ではこの累加法が基本よ。
計算手順としては、まず第1工程で総合原価計算を行い、完成品原価を確定させます。
次に第2工程で、前工程費+第2工程の加工費などを集計し、また完成品と月末仕掛品に配分します。
工程ごとに、同じ総合原価計算をくり返すんですねぇ。
前工程費は工程の始めに全部入ってるから、材料費と同じ計算でいいんだね!
その通り。
前工程費は進捗度に関係なく、始点で投入された材料費と同じように配分する、と押さえておいてね。
確認クイズ
工程別総合原価計算(累加法)における前工程費の扱いとして正しいものはどれか。
- 前工程費は次工程の加工費として進捗度に応じて配分する
- 前工程費は次工程では工程始点で投入される材料費のように扱う
- 前工程費は完成品にのみ配分し、月末仕掛品には配分しない
- 前工程費は各工程で計算せず、最終工程でまとめて計算する
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正解: 2. 前工程費は次工程では工程始点で投入される材料費のように扱う
前工程費は次工程では工程始点で投入される材料費のように扱うが正解。選択肢1は進捗度に関係なく始点投入。選択肢3は月末仕掛品にも配分する。選択肢4は工程ごとに計算する。