同じ製品を大量に作る工場では、製品1個ずつではなくまとめて原価を計算します。その方法が総合原価計算です。
先生、これまでの個別原価計算って、注文ごとに原価を集める方法でしたよね?
よく覚えていたわね。
でも同じ製品を毎日大量に作る工場では、1個ずつ追いかけるのは大変。
そこで使うのが総合原価計算よ。
個別原価計算が『注文単位』で原価を集計するのに対し、総合原価計算は『一定期間(ふつうは1か月)』でまとめて集計します。
ここが根本的な違いですね。
1か月ぶんまとめて計算して、それを完成した数で割るってこと?
だいたいその通り!
でも1つ注意があるの。
月末に作りかけの製品、つまり仕掛品が残るでしょう?
この分を差し引かないといけないのよ。
うぅ〜ん…作りかけの分ですかぁ。
そう。
当月かかった費用のうち、月末仕掛品の分をよけて、残りが完成品の原価になるの。
式にすると『月初仕掛品原価+当月製造費用−月末仕掛品原価=完成品総合原価』ね。
その完成品総合原価を完成品数量で割れば、製品1個あたりの単位原価が求まります。
総合原価計算の最大のヤマは、この月末仕掛品原価をいくらにするか、という配分計算です。
つまり、かかった費用を『できあがった分』と『途中の分』に分けるのが仕事なんだね!
その理解でばっちり。
配分の具体的なやり方は平均法・先入先出法として次から学んでいくわよ。
確認クイズ
単純総合原価計算における完成品総合原価の計算式として正しいものはどれか。
- 当月製造費用−月初仕掛品原価+月末仕掛品原価
- 月初仕掛品原価+当月製造費用−月末仕掛品原価
- 当月製造費用÷完成品数量
- 月初仕掛品原価+月末仕掛品原価
こたえを見る
正解: 2. 月初仕掛品原価+当月製造費用−月末仕掛品原価
完成品総合原価=月初仕掛品原価+当月製造費用−月末仕掛品原価が正解。選択肢1は加減が逆。選択肢3は月末仕掛品を差し引いていない。選択肢4は当月製造費用が抜けている。