親会社と子会社の間の取引は、グループ内部のやり取りにすぎません。売上や債権債務を相殺して消去します。
先生、親会社が子会社に商品を売ったら、連結ではどうなるの?
ちゃんと売上でしょ?
個別ではね。
でも連結ではグループを1つの会社と見るから、自分から自分へ売っただけ。
外部への売上ではないの。
だから消すのよ。
これが内部取引の相殺消去です。
親会社の売上高と、子会社側で計上された売上原価(仕入)を相殺します。
仕訳は『売上高/売上原価』です。
うぅ〜ん…売上と売上原価を両方消すんですかぁ?
そう。
たとえば親会社が子会社へ1,000円分の商品を売っていたら、連結損益計算書から売上高1,000円と売上原価1,000円を両方消すの。
利益への影響はゼロだけど、金額の水増しを防げるわ。
なるほど、利益は変わらないけど、売上を膨らませて見せないためなんだね。
じゃあ債権債務は?
同じ考え方よ。
親会社が子会社に対して持つ売掛金と、子会社が親会社に対して持つ買掛金も、グループ内部の貸し借りだから相殺するの。
仕訳は『買掛金/売掛金』ね。
貸付金と借入金、受取手形と支払手形、未収収益と未払費用なども同様に相殺します。
連結会社間の債権と債務は必ずペアで消去する、と覚えるとよいです。
自分と自分の貸し借りだから、なかったことにするんですねぇ。
内部の売買は売上高と売上原価、内部の貸し借りは債権と債務。
ペアで消すのがコツだね!
その通り。
ここは利益に影響しない相殺だから、比較的取り組みやすい論点よ。
確認クイズ
連結会社間の内部取引・債権債務の相殺消去に関する説明として正しいものはどれか。
- 親会社が子会社に売った売上高は、外部への売上として連結上も残す
- 内部売買では売上高と売上原価を相殺し、内部の売掛金と買掛金も相殺する
- 売上高だけを消去し、売上原価は消去しない
- 連結会社間の貸付金と借入金は相殺しない
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正解: 2. 内部売買では売上高と売上原価を相殺し、内部の売掛金と買掛金も相殺する
内部売買では売上高と売上原価を相殺し、内部の売掛金と買掛金も相殺するが正解。選択肢1はグループ内部の取引なので消去する。選択肢3は売上高と売上原価を同額消す。選択肢4は貸付金と借入金も相殺する。