本店と支店の帳簿を1つにまとめ、会社全体の財務諸表を作ります。ここで内部取引と内部利益を取り除きます。
先生、本店と支店の帳簿を1つにまとめるとき、ただ足すだけじゃダメなんですかぁ?
惜しいわ。
単純に足すだけでは会社内部のやり取りが二重に残ってしまうの。
だから本支店合併財務諸表では2つの消去が必要なのよ。
1つ目は内部取引の相殺です。
本店の支店勘定と支店の本店勘定は、企業全体で見れば自分と自分の貸し借りなので、相殺して消去します。
映し合う照合勘定を打ち消すってことだね。
2つ目は?
2つ目が内部利益の控除ね。
支店の期末商品に含まれる内部利益を、会社全体の利益から取り除くの。
うぅ〜ん…期末商品の内部利益だけを取り除くんですかぁ?
そう。
すでに外部へ売れた分は利益が実現しているから問題ないの。
まだ売れ残っている期末在庫の中の内部利益だけを消すのよ。
たとえば支店の期末商品が付加率25%込みで625円なら、内部利益は625円÷1.25=500円が原価、差額125円が消去すべき内部利益です。
125円ぶん利益を減らして、在庫も125円小さくするんだね。
その通り。
手順は『①個別F/Sを合算 → ②照合勘定を相殺 → ③期末商品の内部利益を控除』の3段構え。
この順番を固定すると迷わないわ。
会社の外から見た本当の姿にするための調整なんですねぇ。
納得しましたぁ。
確認クイズ
本支店合併財務諸表を作成する際の処理として正しいものはどれか。
- 本店と支店の個別財務諸表を単純に合算するだけでよい
- 支店勘定と本店勘定は相殺せず、そのまま合算する
- 個別F/Sを合算したうえで、照合勘定の相殺と期末商品の内部利益控除を行う
- 外部へ販売済みの商品に含まれる内部利益も控除する
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正解: 3. 個別F/Sを合算したうえで、照合勘定の相殺と期末商品の内部利益控除を行う
個別F/Sを合算したうえで、照合勘定の相殺と期末商品の内部利益控除を行うのが正解。選択肢1・2は内部取引が二重計上されたまま残る。選択肢4は外部販売済みの分は利益が実現しており控除不要である。