本支店間取引と内部利益

本店から支店への商品発送の仕訳と、原価に上乗せされる内部利益の考え方を解説します。

本店が支店へ商品を送るとき、原価に利益を上乗せして送ることがあります。この会社内部だけの利益が内部利益です。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、本店から支店に商品を送るときも、仕訳がいるの?
同じ会社なのに?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

独立会計だから記録は必要よ。
本店が支店へ商品を発送したら、本店は『支店/仕入』、支店は『仕入/本店』と仕訳するの。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

原価のまま送ればわかりやすいのに、利益を乗せることもあるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

あるのよ。
本店が原価に一定の利益を上乗せして支店に送る場合があるの。
この上乗せ分が内部利益よ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

たとえば原価100円の商品に25%の利益を付けて125円で支店に送るケースです。
この25円は、支店が外部へ売って初めて実現します。

高梨 ひまり(びっくり) 高梨 ひまり

でも会社の中で振り替えただけでしょ?
まだ外の人に売ってないのに利益なの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

そこが大事なところ。
会社全体で見れば、外部に売れるまで利益は生まれていないの。
だから内部利益は『まだ実現していない利益』なのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

個々の帳簿では本店の利益として記録されますが、企業全体の立場ではまだ利益ではありません。
支店の期末在庫に内部利益が含まれていると、会社全体の利益が過大に見えてしまいます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…だから、あとで取り除く必要があるんですねぇ。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
内部利益は付加率(原価に対する上乗せ割合)で計算するのが基本。
次は、それを合併財務諸表でどう控除するかを見ていきましょう。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

会社の中だけの利益は、まだ本物じゃないってことか!

確認クイズ

本支店間取引における内部利益の説明として正しいものはどれか。

  1. 内部利益は本店から支店へ商品を送った時点で会社全体の利益として実現する
  2. 内部利益は本支店間取引で付加された利益で、外部への販売まで実現しない
  3. 内部利益は支店が本店へ現金を送金したときに生じる
  4. 内部利益は付加してもしなくても会社全体の利益は変わらない
こたえを見る

正解: 2. 内部利益は本支店間取引で付加された利益で、外部への販売まで実現しない

内部利益は本支店間取引で付加された利益で、外部への販売まで実現しないのが正解。選択肢1は社内の振替にすぎず実現していない。選択肢3は商品の内部売買で生じるもので現金送金では生じない。選択肢4は期末在庫に含まれると会社全体の利益が過大になる。

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