子会社の株式を100%取得したケースで、連結の出発点となる投資と資本の相殺消去を学びます。
先生、連結ってまず全部足すんだよね?
足したら何がダブるの?
いい質問ね。
親会社が持っている『子会社株式』と、子会社の『資本』がダブるの。
それを消すのが投資と資本の相殺消去よ。
うぅ〜ん…投資と資本って、どういうことですかぁ?
親会社が子会社の株を買った金額が『投資』。
その株が表しているのは子会社の資本金や利益剰余金といった『資本(純資産)』なの。
同じものを両方持っていたら二重よね。
たとえば親会社が子会社株式を1,000円で取得し、支配獲得日の子会社の資本が資本金800円・利益剰余金200円の計1,000円だったとします。
ちょうど1,000円ずつです。
投資1,000と資本1,000で、ぴったり同じだ!
そう。
だから消去仕訳は『資本金800/子会社株式1,000』『利益剰余金200/(同上)』とまとめて、借方に子会社の資本、貸方に子会社株式を書いて相殺するの。
これを支配獲得日に行うわ。
この相殺で、連結貸借対照表からは親会社の子会社株式と子会社の資本の両方が消えます。
企業グループとして重複を排除するわけです。
同じものを2回数えないように、片方を消すんですねぇ。
その通り。
今回は投資額と資本額がぴったり一致する100%取得のケース。
差額が出る場合や、100%未満の場合は次の記事で扱うわ。
まずは『投資=資本でぴったり消える』基本形だね!
確認クイズ
100%子会社の支配獲得日における投資と資本の相殺消去の説明として正しいものはどれか。
- 親会社の子会社株式はそのまま連結貸借対照表に残す
- 子会社の資本(資本金・利益剰余金など)と親会社の子会社株式を相殺消去する
- 子会社の資産だけを消去し、資本は残す
- 相殺消去は毎期の決算日ではなく支払期日に行う
こたえを見る
正解: 2. 子会社の資本(資本金・利益剰余金など)と親会社の子会社株式を相殺消去する
子会社の資本と親会社の子会社株式を相殺消去するのが正解。選択肢1は子会社株式を消す。選択肢3は投資と資本を相殺するのであって資産の消去ではない。選択肢4は支配獲得日を基準に行う。