のれんの償却と非支配株主に帰属する当期純損益

連結2期目以降に加わる、のれんの定額償却と子会社利益の非支配株主への配分を解説します。

連結2期目以降には、のれんを毎期少しずつ費用にする償却と、当期純利益を非支配株主に配分する処理が加わります。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生、支配獲得日で計上したのれんって、ずっとそのまま残るの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

いいえ。
のれんは資産だけど、価値が永遠に続くわけではないと考えて、毎期少しずつ費用にしていくの。
これがのれんの償却よ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

2級では、のれんを計上した翌期から、原則20年以内の一定期間で定額法により均等償却します。
仕訳は『のれん償却/のれん』です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

うぅ〜ん…たとえばのれん200円を20年で割ると?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

毎年10円ずつね。
『のれん償却10/のれん10』と仕訳して、のれんが少しずつ減っていくの。
のれん償却は費用(販売費及び一般管理費)よ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

もう1つ、当期純利益を非支配株主に配る処理ってのがあるんだよね?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

そう。
子会社が稼いだ当期純利益のうち、非支配株主の持分割合に相当する分は、親会社のものではないの。
それを非支配株主に帰属する当期純利益として振り分けるのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

たとえば子会社の当期純利益が100円、非支配株主持分が40%なら、100円×40%=40円を配分します。
仕訳は『非支配株主に帰属する当期純利益40/非支配株主持分40』です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

利益を配ると、非支配株主持分が増えるんですねぇ。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
子会社がもうければ、その分だけ非支配株主の取り分(持分)も増える。
だから非支配株主持分を増額するの。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

のれんは毎年減る、非支配株主持分は子会社が稼ぐと増える。
連結2期目からの2大処理だね!

確認クイズ

連結2期目以降の処理として正しいものはどれか。

  1. のれんは償却せず、取得時の金額のまま維持する
  2. のれんは原則20年以内で定額法により均等償却する
  3. 子会社の当期純利益はすべて親会社に帰属させる
  4. 非支配株主に利益を配分すると非支配株主持分は減少する
こたえを見る

正解: 2. のれんは原則20年以内で定額法により均等償却する

のれんは原則20年以内で定額法により均等償却するが正解。選択肢1は毎期償却する。選択肢3は非支配株主分は親会社に帰属させず配分する。選択肢4は利益配分により非支配株主持分は増加する。

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