支配獲得日の連結② 部分所有(のれんと非支配株主持分)

60%取得などの部分所有で、のれんと非支配株主持分を同時に計上する相殺消去を数値で解説します。

のれんと非支配株主持分を組み合わせ、60%取得のような部分所有の投資と資本の相殺消去を完成させます。

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

先生、のれんも非支配株主持分も習いましたけど、両方一度に出てくると混乱しますぅ。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

大丈夫、手順どおりに並べれば整理できるわ。
部分所有の投資と資本の相殺消去を、具体的な数字で見てみましょう。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

設定です。
親会社が子会社株式を700円で取得し持分は60%。
支配獲得日の子会社資本は資本金800円・利益剰余金200円の計1,000円とします。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

まず子会社の資本を全部借方に持ってくるんだよね?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そう。
『資本金800/利益剰余金200』を借方に、そして貸方に『子会社株式700』を置くの。
ここまでは基本形ね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

次に非支配株主持分です。
子会社資本1,000円のうち非支配株主40%分、つまり400円を貸方に『非支配株主持分』として計上します。

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

うぅ〜ん…借方が1,000、貸方が700+400=1,100…100足りませんぅ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

よく気づいたわね。
その差額100円がのれんよ。
借方に『のれん100』を入れて貸借を一致させるの。
計算でも、投資700−資本の親会社持分(1,000×60%=600)=100とのれんが出るわ。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

借方=資本金800+利益剰余金200+のれん100=1,100、貸方=子会社株式700+非支配株主持分400=1,100。
ぴったり合った!

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

整理すると、のれん=投資額−(子会社資本×親会社持分割合)、非支配株主持分=子会社資本×非支配株主持分割合、です。
この2式を押さえれば部分所有は解けます。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
子会社資本は全額消し、親会社分ののれんと非支配株主分を両建てにする。
これが部分所有の相殺消去の完成形よ。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

式にすると迷わないですねぇ。
手順を覚えますぅ!

確認クイズ

親会社が子会社株式を700円で取得(持分60%)、支配獲得日の子会社資本が1,000円のとき、生じるのれんの金額はいくらか。

  1. のれんは生じない
  2. のれん100円
  3. のれん300円
  4. のれん400円
こたえを見る

正解: 2. のれん100円

のれんは100円が正解。のれん=投資額700−(子会社資本1,000×親会社持分60%=600)=100円となる。選択肢3は非支配株主分を差し引く前の計算、選択肢4は非支配株主持分(1,000×40%=400円)の金額であり、のれんではない。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。