のれんと非支配株主持分を組み合わせ、60%取得のような部分所有の投資と資本の相殺消去を完成させます。
先生、のれんも非支配株主持分も習いましたけど、両方一度に出てくると混乱しますぅ。
大丈夫、手順どおりに並べれば整理できるわ。
部分所有の投資と資本の相殺消去を、具体的な数字で見てみましょう。
設定です。
親会社が子会社株式を700円で取得し持分は60%。
支配獲得日の子会社資本は資本金800円・利益剰余金200円の計1,000円とします。
まず子会社の資本を全部借方に持ってくるんだよね?
そう。
『資本金800/利益剰余金200』を借方に、そして貸方に『子会社株式700』を置くの。
ここまでは基本形ね。
次に非支配株主持分です。
子会社資本1,000円のうち非支配株主40%分、つまり400円を貸方に『非支配株主持分』として計上します。
うぅ〜ん…借方が1,000、貸方が700+400=1,100…100足りませんぅ?
よく気づいたわね。
その差額100円がのれんよ。
借方に『のれん100』を入れて貸借を一致させるの。
計算でも、投資700−資本の親会社持分(1,000×60%=600)=100とのれんが出るわ。
借方=資本金800+利益剰余金200+のれん100=1,100、貸方=子会社株式700+非支配株主持分400=1,100。
ぴったり合った!
整理すると、のれん=投資額−(子会社資本×親会社持分割合)、非支配株主持分=子会社資本×非支配株主持分割合、です。
この2式を押さえれば部分所有は解けます。
その通り。
子会社資本は全額消し、親会社分ののれんと非支配株主分を両建てにする。
これが部分所有の相殺消去の完成形よ。
式にすると迷わないですねぇ。
手順を覚えますぅ!
確認クイズ
親会社が子会社株式を700円で取得(持分60%)、支配獲得日の子会社資本が1,000円のとき、生じるのれんの金額はいくらか。
- のれんは生じない
- のれん100円
- のれん300円
- のれん400円
こたえを見る
正解: 2. のれん100円
のれんは100円が正解。のれん=投資額700−(子会社資本1,000×親会社持分60%=600)=100円となる。選択肢3は非支配株主分を差し引く前の計算、選択肢4は非支配株主持分(1,000×40%=400円)の金額であり、のれんではない。